連結月次決算は3日で出せる ITで進化する海外子会社管理
2018年2月22日、東京海上日動火災保険(株)、東洋ビジネスエンジニアリング(株)、(株)IIJグローバルソリューションズが共催で「海外進出企業のための危機管理実務対応セミナー」を開催した。日本企業の海外進出が加速していく中、海外子会社の管理の甘さからトラブルに見舞われることも増加しており、海外子会社に対するグループガバナンスを構築する必要性が強まってきているからだ。
第一部の基調講演では、海外でのリスク管理体制構築に詳しい、東京海上日動リスクコンサルティングの青島健二氏(主席研究員)が登壇し、海外で日本企業が直面しているリスクについて語った。海外では、贈賄が発覚して百億円以上の罰金を支払うことになった日本企業があったり、ストライキが長期化して操業が立ち行かなくなった日本企業もあるそうだ。
第二部では、海外進出、特に東南アジア進出の支援実績が豊富な日系会計事務所5社が集まり、「海外子会社管理の現状とITを活用したこれからの海外子会社管理の在り方」と題して、子会社管理に関する実施されたパネルディスカッションを行った。本記事では、そのパネルディスカッションの内容をレポートする。