JCグループ 代表取締役 髙 虎男様 インタビュー | カンボジア進出企業インタビューならヤッパン号


日本人がカンボジア進出で成功するには

JC Group 代表取締役 髙 虎男

日本人がカンボジア進出で成功するには

東証一部上場企業で大企業向けに戦略コンサルティング、ベンチャー企業に対して投資事業を行い、同社で執行役員まで務めた髙氏。その髙氏がいま力を入れているのがカンボジアでの農業事業だ。なぜ髙氏がカンボジアで農業事業を行っているのか、カンボジアの魅力とは何なのかを同氏に聞いてみた。(取材内容は2014年3月時点のもの)

【カンボジア経済を支えるビジネスグループを築きたい】
―今後の御社のビジョンを聞かせてください。

 将来的にカンボジア経済の一部を支えるビジネスグループにしたいと思っています。小さな国が大きく躍進する時、それを支える企業グループの存在が重要な役割を果たすケースがあります。昔、フィンランドのGDPの約2割がノキアの売上だった時があります。また韓国の株式市場の時価総額の約2割はサムスングループだったことも。当社もカンボジアで何かの2割を支えられるようなビジネスグループを築きたいと思っています。


―最後に東南アジア、特にカンボジアへの進出を検討している人にメッセージをください。

 東南アジアは、日本企業が海外進出しやすいと思います。物理的に近い。時差が少ない。移動コストが安い。親日の国が多い。「日本企業です」と言うだけで、下駄を履かせてもらえる。中小・ベンチャー企業でも進出の敷居が低く、チャンスも大いにあると思います。ぜひチャレンジしてほしいですね。

 また、あまり深く考え過ぎずに、まずは進出してくることをオススメしています。もともと戦略構築や事業プラン作成を本業としていた私が言うのも何ですが(笑)、日本で「あれしよう!これしよう!」と机上で考えても、現地に来てみると実際は予定通りにいかないことがあまりに多いので、あまり戦略や方針を固め過ぎずに来る方がいい。

 東南アジアに実際きて、スモールスタートで事業を進めながら、状況にあわせて柔軟に方向修正していく方がいいと思います。私も事前に日本で想定していたことと今やっていることは全然違います(笑)。当初IT事業をやる気はなかったけど、現在では弊社の大きな柱になっていますから。

 カンボジアでスモールスタートさせて、現地の実情に合わせてチューニングしていくのがいいと思います。この段階の国は変化が早いので、実情自体がどんどん変わって行きますから、スタート当初の想定にあまりこだわり過ぎないことですね。今後、カンボジアはアジア経済回廊の要衝として物流ルートも整うので製造・加工拠点としても魅力が高まります。ぜひいちどカンボジアに足を運んでみてください。


プロフィール:髙 虎男(Ko Honam)

日本公認会計士 米国ワシントン州公認会計士
1974年、東京都生まれ。1997年、早稲田大学政治経済学部を卒業後、監査法人トーマツに入社。2001年に株式会社ドリームインキュベータに入社。同社において戦略コンサルティングとベンチャー投資事業に従事。2005年に同社の執行役員に就任。2006年には新規事業としてベトナム投資事業を立案、立ち上げを行う。2008年にJCグループを設立し、代表取締役に就任。

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