JCグループ 代表取締役 髙 虎男様 インタビュー | カンボジア進出企業インタビューならヤッパン号


日本人がカンボジア進出で成功するには

JC Group 代表取締役 髙 虎男

日本人がカンボジア進出で成功するには

東証一部上場企業で大企業向けに戦略コンサルティング、ベンチャー企業に対して投資事業を行い、同社で執行役員まで務めた髙氏。その髙氏がいま力を入れているのがカンボジアでの農業事業だ。なぜ髙氏がカンボジアで農業事業を行っているのか、カンボジアの魅力とは何なのかを同氏に聞いてみた。(取材内容は2014年3月時点のもの)

【カンボジアの現地の人と同じ目線で対等に向き合う】
―カンボジアで日系企業が成功するポイントはなんですか?

 カンボジア国内のマーケットを見て進出している企業に関して言えば、カンボジア人スタッフをうまくマネジメントして、カンボジア人の顧客向けに商品・サービスの品質や値付けなども含めたローカライズを上手くしている企業です。例えばカンボジアに住む日本人向けだけだと、現状どうしてもマーケットが小さく、大きな事業展開がまだ難しい段階です。難しくても、カンボジア人向けのローカライズにチャレンジするべきだと私は思います。

―カンボジアのマネジメントは日本のマネジメントとどんな違いがありますか?

 カンボジアの方は素晴らしい人が多いです。性格としては、控えめでおとなしく自己主張をしないけど、実はプライドは高い人が多い。なので、ほめるときはみんなの前でほめます。一方、叱るときは1対1で叱ることを意識していますね。

 外資企業の場合、カンボジア人を安い労働力として捉えて進出してくる会社が多いですが、そういう態度だと言葉の節々からカンボジア人に見透かされてしまいます。カンボジア人は敏感に感じ取りますから。「この経営者はカンボジア人を馬鹿にしている」と感じるんです。しかし、カンボジアの方は直接不満は言ってきません。その代りに、不満を溜め込み、そのせいで生産性が著しく落ちたり、組織へのロイヤリティが落ちるんです。

 ですから、どんな時もカンボジアの方と対等な目線で話をすることを心がけるべきだと思います。例えば、「僕たちは外国人なのでカンボジアのことはわからないからカンボジアのことについて君たちから学びたい。その代り、この技術に関しては自分ちの方がよく知っているから任せてほしい」といったスタンスです。そうすると、カンボジアの方はものすごく頑張ってくれますね。

 また日本人にくらべてカンボジアの方は組織に所属するという意識は低いです。嫌なことがあったらすぐ辞めるとか、友人が辞めるから一緒に辞めるといったこともあります。なので、長く働いてもらうための従業員ケアには特に気を使いますね。以前に、ある優秀な人材を集めて組織を作っていた会社がありました。ある時その人材が辞めるといったら、従業員の大半が辞めてしまったという事例もありました。ちなみに、私は前職で培ったコンサルティングのノウハウなどを小出しにして教えることで、この会社にいると勉強になりそうだ、新しいチャレンジができるという期待感をカンボジアの方に持ってもらってモチベーションを維持してもらうようにしています。他には従業員向けに誕生日会なども定期的にやっていますね。サプライズ・バースデイ・ケーキは意外と効果ありますよ(笑)。

ページ: 1 2 3 4

このサイトをフォローする

掲載情報については取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は
何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。
くれぐれも慎重にご判断ください。

一覧に戻る


海外視察ツアー
海外ビジネスセミナー
海外進出支援の専門家
海外進出Q&A
ページ上部へ
海外視察ツアー
海外ビジネスセミナー
海外進出支援の専門家
海外進出Q&A
海外ビジネスニュース
海外進出企業インタビュー
運営会社
運営方針
利用規約
プライバシーポリシー
商標について
特定商取引法に基づく記載
外部送信ポリシー
ご解約はこちら
イシングループの
メディアリンク