海外マネジメント対談 人事管理HUUBAP×人材紹介Asia Recruit(2/3) | アジア全域 人事管理 人材採用 進出企業インタビューならヤッパン号


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海外マネジメント対談 人事管理×人材紹介(2/3)

Agensi Pekerjaan Asia Recruit Sdn Bhd Consulting Manager 吉村 大作

海外マネジメント対談 人事管理×人材紹介(2/3)

シンガポールとマレーシアにおける人材採用のプロフェッショナルであるAsia Recruitの吉村氏と、東南アジアにおける人事管理のプロフェッショナルHUUBAPの奥畑氏が、東南アジアでの人事マネジメントについて対談した様子を取材した。第二部では、なかなか現地の状況や文化を理解できていない日本企業の実情と、その理由について話して頂いた。(2/3)

現地の状況や文化を理解してマネジメントする

―マレーシアでは、成果に対する報酬を用意することが大切とのことですが、採用時にもインセンティブや給与といった待遇面が重要ですか?

吉村氏:まずマレーシアの人材市場はシンガポール同様、ものすごい売り手市場になっています。基本的に求職者側が圧倒的優位で職を選べる状況です。職に就いている人でさえ、常により良い待遇の職場を探している状況です。

その中で、欧米企業や、現地企業と比べると、日系企業の採用力は非常に低いと感じます。その原因の1つが、インセンティブや給与額を含む待遇面の低さ。特に欧米企業と比べると、優秀な人材に対して極端に低い待遇を提示していることも少なくありません。

日系企業の給与設定は、マレーシア全体の給与相場ではなく、周りの日系企業の給与相場を基準にして考えていることが多いのですが、その相場は現地企業や欧米企業も含めた全体の給与相場と比べると低くなっています。


奥畑氏:確かに、弊社も各国で人材採用する際に給与水準がわからず、ジェトロや他の日系企業から給与相場の情報を取得しましたが、業種業態、職種ロール、スキルごとの詳細情報の入手は難しく実際とギャップがありました。そこで、現在は、外資系の保険会社が出している給与水準資料や、現地求人サイトの同じロール・職種の現地給与を参考にしています。更に、採用面談時に履歴書以外に卒業証明書、成績証明書、その他資格の証明書、現職の過去3ヶ月分の給与明細、賞与の明細を提出してもらっていて、欲しい人材に対しては、それに対して数パーセントアップした給与を提示しています。

 

―なかなか厳しいですね。現地の人達から見て、日系企業はどう映っているのでしょうか?

吉村氏:現地の人たちからすれば、日系企業は現地文化を理解していない企業だと思われて、嫌煙されていることも少なくありません。例えば、日系企業から求人要件としてよく言われるのが、「日本的な企業文化を理解している人」というリクエストです。自国の企業文化を理解している人材、などという求人要件を求めるのは日本企業だけです。

先程話した営業インセンティブの話などもそうで、現地の状況や文化に合わせて人事制度や待遇を整えていかないと、ローカル人材からはどんどん嫌煙されることになります。


奥畑氏:弊社のシンガポール従業員も日系企業にはあまり良い印象が無いようでした。以前に某日系EC大手のシンガポール法人が中国正月の直前に行った大量解雇は、現地の主要新聞にも大きく取り上げられていましたが、それを見て「日系企業はシンガポールの文化を理解しようとしない」と言っていました。日本の考え方や文化を押し付けるのではなく、相手に歩み寄ることが重要なのかもしれませんね。

―日本人マネジメントとローカルスタッフの間で、意思疎通にすれ違いが起きやすいという話を聞きますが、それも現地文化への理解が足りないのでしょうか?

吉村氏:そうです。その理由として私が強く感じるのは、日本人マネジメント層からのコミュニケーション量が絶対的に不足していることです。なぜ不足するのかと言うと、一つは言語の問題です。現地に滞在しているだけでは十分な言語力は身につきませんし、それなりに本腰を入れて学ぶことも重要だと思います。

ただ、本質的な問題は、日本人が彼らと「コミュニケーションを取ろうとしない」ことです。日本人同士でも意思疎通は簡単ではありませんが、多文化が入り交ざるシンガポールやマレーシアなら更に難しくなります。シンガポール人やマレーシア人の優秀なマネージャーなら、それぞれの考え方や文化背景を理解しようと積極的に部下とコミュニケーションを取ろうとしますが、日本人も同様に積極的に関わっていくべきです。

日本人の特徴として、海外に出ても日本人同士で集まってしまい、マレーシア人やその他の外国人と遊んだり飲みに行ったりする人は本当に少数。現地の考え方や文化を理解しようとしていないと言われるのも仕方ありません。


奥畑氏:確かに東南アジアでは異文化コミュニケーションが当たり前の世界で、しっかりと相手の気持ちや考え方を汲み取りながらコミュニケーションを取ることが大切なのかもしれません。

弊社では、リモートで様々な国の人たちが一緒に働いていて、英語が第二言語の人の方も多いのですが、そうすると言葉の定義自体がずれていることが多々ありました。そこで、弊社では、言葉の定義からきちんと説明しながらコミュニケーションをするよう促しています。伝わらないのが当たり前だからこそ、しっかり理解しようと努力することで上手く成り立っていると感じます。


吉村氏:素晴らしいですね。日本人同士でもミスコミュニケーションは多々生まれるのですから、異文化同士がコミュニケーションを取ればすれ違いが増えるのは当たり前です。相手のことを理解しようとすること姿勢が本質的に重要であることは、日本でも海外でも、万国共通だと思います。

 

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記事の監修

日本でクラウド勤怠管理システム「KING OF TIME」を開発し、国内シェアNo1を獲得したメンバーが、その海外展開として東南アジアへ進出。徐々に人事管理が浸透してきている東南アジアでも勤怠管理システムや人事管理システムを提供し、ローカル企業のクライアントも多数。 詳細はこちらから

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