SUNPARK Singapore(豚骨火山らーめん) Director 関 泰二様 インタビュー | シンガポール進出企業インタビューならヤッパン号


日本人がシンガポール進出で成功するには

SUNPARK Singapore Pte. Ltd Director 関 泰二

日本人がシンガポール進出で成功するには

ある関西の中堅企業がシンガポールに進出して、現地のシンガポーリアンの間で話題になっている。提供しているのが石焼ラーメン「豚骨火山らーめん」。斬新なコンセプトでシンガポールに出店し、シンガポーリアンの心を見事につかんだ。すでにタイ・バンコクへの進出も成功させ、今後5年間で30店舗の新規出店を計画している。なにが成功の要因だったのか。現地法人Directorの関氏に話を聞いた。(取材内容は2013年9月時点のもの)

【あえて家賃の安い郊外に出店】
―あえて出店立地も郊外を選んだそうですね。

 もともとローカルを対象としていたので、シンガポールの中心地ではなく、すこし中心地から外れた商業施設に出店しました。シンガポールは非常に地価が高いので、これはその後の経営に非常に有利に働きましたね。オーチャードロードなどの中心地は坪単価で月10万円、かたや出店地の郊外は月4万円でしたから。

 そして、開店の日もあえて事前告知をせずにサイレントオープンにしました。しかし、奇抜なコンセプトのお店ということで初日から行列ができる人気になり、本当にホッとしましたね。

―海外進出にあたって、苦労した点はどこですか?

 やはり人材面ですね。当初は本当に人がうまく定着しませんでした。スタッフが半分くらいやめたこともありましたね。

 しかし、マネジメントの現地化を進める中で、現地の非常に優秀な人材が採用できて、今では活気づいた非常にいい職場になりましたね。

―これからシンガポールで飲食店を始めようと考えている人にアドバイスをください。

 シンガポールは非常にチャンスにあふれています。すでに日本食レストランがたくさん出店しているので、マーケットが確立されていて戦いやすいと思います。しかし、逆に言うと競争が激しいということでもあります。

 ですから、今から進出しようと考えるなら、今までのコンセプトにプラスアルファの付加価値が必要なんです。シンガポールの日本食はすでにその領域での勝負に入ってきています。

【アジアで稼ぐ!】
―今後の御社のビジョンを教えてください。

 いま年商が45億円(2013年度見込)で、5年後には年商100億円と今の倍以上の規模へと成長させようと考えています。また売上の3割をアジア市場で稼いで、アジアへ30店舗の新規出店を計画しています。

 弊社は日本では地方の中堅企業ですが、それでもアジアで勝負して成功できるというロールモデルになれればいいなと思っています。

プロフィール:関 泰二(せき やすじ)

1971年、東京都生まれ。早稲田大学大学院アジア太平洋研究科国際関係学修士課程を修了。1994年、文部科学省管轄の公益法人を経て、2005年に起業し、上海を中心とした投資コンサルテイング事業を始めるも撤退。2008年にはシンガポールの政府省庁であるIE Singapore(シンガポール国際企業庁)のSenior Market Officerおよび、在京シンガポール共和国大使館商務部の商務官として、多くのシンガポール企業の日本市場の進出に貢献する。2011年に同庁を退官、現在はシンガポールにて数多くの日本企業のシンガポールの進出を支援しながら、複数の企業の役員を兼任。

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