※下記は「アジアの注目企業100」から記事を転載しています。→掲載元
東南アジアNo.1のオンライン・ディスカウントモールへ
―インドネシアでどのような事業を展開しているのですか。
オンライン・ディスカウントモール「VIPプラザ」の運営です。おもに取りあつかっているのは、ファッションとライフスタイル関連グッズです。海外および国内の人気ブランド品が多く、サイトの”売り”はこれらの魅力的な製品が最大80%の割引価格で手に入ることです。私たちは「VIPプラザ」を活用するエンドユーザーとブランド会社の双方にメリットを提供しています。エンドユーザーには、低価格でより多くの人気ブランド品の買い物をする、ワクワクする楽しさを提供し、一方、ブランド会社には、短期間で在庫が一掃できることにくわえ、より多くの売上を提供できるわけです。
―ファッション分野の知識や、オンラインモールの運営術、ディスカウント商品の販売法など、多くの知識と経験が必要なサービスですよね?
はい。私は楽天でファッション部門のマネジメントをし、500を超えるファッション業者の売上を上げるのに貢献していました。そのなかで蓄積した知識と身につけたノウハウを活かしています。
―母国インドネシアで起業した経緯を教えてください。
インドネシアは東南アジアで最大、世界でも第4位となる約2億5,000万人の人口を抱えています。そして平均年齢が29歳と大変若いのも特徴です。近年の経済発展にともない、中間所得層の厚みが増しており、消費市場は巨大化の一途をたどっています。しかも、伝統的な小売店舗から、デパートをはじめ近代的店舗へと流通チャネル転換が進みはじめたところです。「ネットビジネスにとって、これから大きなビジネスチャンスがある」と思い、起業を決意しました。設立にあたって、Cyber Agent VenturesやYahoo Japan Capitalからの出資を受けることができ、順調なスタートを切ることができました。
―今後の東南アジアの可能性をどう感じていますか?
東南アジアでNo.1のオンライン・ディスカウントモールになることを目標にしています。東南アジアの経済成長率は世界でも高い水準です。先行するシンガポールやブルネイはもとより、インドネシアやマレーシア、タイ、ベトナム、フィリピンで中産階級が育ってきています。カンボジアやラオス、ミャンマーも政治的混乱がおさまり、これから発展しようとしています。こうした経済成長とともにIT化も一気に進み、オンラインビジネスを展開する基盤が整ってきているのです。