UAE(アラブ首長国連邦)の人件費について、まず重要なのは特徴的な社会構造です。
UAE(アラブ首長国連邦)の人口の約1割ほどしか自国民はおらず、残りの約9割は全て外国人労働者となっています。
約1割の自国民は、石油から得られる潤沢な資金を元にして分配される経済支援によって統制が取られており、特に反体制派となるような存在は現れず、また自国の経済を成り立たせるために自国民以外の9割にあたる外国人労働者を使うという世界にも例をみない国になります。また、自国民と外国人労働者の格差がここまで大きい国も世界にあまり例をみない存在といえるかもしれません。
まず従業員のUAE国民と外国人の月額賃金水準を比較してみます。
UAE国民:中央値4,860米ドル/平均値5,551米ドル
外国人: 中央値675米ドル/平均値1,570米ドル
実際には、外国人労働者の中にも高給で働くグループと低賃金で働くグループが存在し、その格差も極めて大きいと言われています。
もちろん、自国民のつく職種と外国人がつく職種にも明確な違いがあるため、給与格差という点は職業格差とも言える点については留意する必要がありますが、いずれにしても大きな貧富の差がそこには存在している点には注意しましょう。
このようにあUAEのおける人件費の算出は非常に難しいケースが多く、進出の際には人材関連の専門家の支援を得て体制の整理をして行くことが望ましいと言えるでしょう。
UAEの市場調査、マーケット調査についてご興味ある方はこちらをご覧ください。専門家へのお問合せが可能です。
→海外市場調査特集ページ
なお、弊社では以下のような個別ご相談会も随時、開催しております。ぜひお気軽にご相談ください。
ヤッパン号を運営するIshinSG代表が応える「アジア進出相談会」