東南アジアのスタートアップ輩出の基盤目指す
シンガポール経営大学が投資家育成プログラムをスタート
― はじめに、RAINプログラムについてお聞かせください。
RAINは、投資ラウンドシリーズA以下のアーリーステージベンチャーへの投資に焦点を当てた投資家育成プログラムです。香港中文大学ベンチャーファイナンスMBAクラス教授兼現役のエンジェル投資家であるウィルトン・チャウ氏や、SMUビジネススクール学部長ジェリー・ジョージ氏をはじめとした著名な講師から投資のノウハウを学ぶことができます。
またRAINは、シンガポール、香港、中国、イスラエルといったスタートアップの集積地で開催しており、現地エコシステムへの深い理解とリアルなネットワーキングを可能とした包括的なプログラムとなっています。
実在するスタートアップのピッチを直に聞き、分析から投資判断を下すファンドレイジングプロジェクトなど、ベンチャー評価と投資に対する体系的なノウハウが身につけることができます。
―エコシステムに触れることができるのですね。
具体的に現地のエコシステムにはどのようにかかわるのですか。
現地の主要投資家やスタートアップ企業ファウンダーからの特別講義を行ったり、スタートアップとのネットワーキングイベントも行っています。
またプログラム修了後はシンガポール経営大学の教授や研究者や投資家などのスタートアップネットワーク「RAINクラブ」会員にご招待します。プログラム修了後も、スタートアップエコシステムの一員として投資家ネットワークに属し、常に最新技術やビジネストレンドをキャッチアップすることができます。
―なるほど、かなり密度の濃いプログラムですね。
なぜこのようなプログラムが実現できるのですか?
各国ビジネス界の重要人物から協力を頂いているからです。RAINは、シンガポールと香港でスタートアップエコシステムの発展に力を入れてきたIIEとPAVDが協力することで、東南アジア、中国、イスラエルといった幅広い地域を網羅しています。他にも実践的なプログラムが評価され投資トレーニングプログラムとしては初めて、シンガポール政府からのサポートも頂いています。
―最後に、コー・フー・ハウ所長から日本企業に対してメッセージがありましたらお願いします。
私たちは、このプログラムを通して各地域での投資コミュニティが活性化することを願っています。活気に満ちた投資コミュニティは、スタートアップの成長を支える重要な要素です。RAINプログラムにより、投資に必要な知識や情報、ネットワークを提供することで、有望なテックベンチャーやソーシャルベンチャーへの早期投資を考えている方であれば、エンジェル投資家やコーポレートベンチャーキャピタリストなどの職務に限らず、有益なプログラムだと思っています。
※IIE ※PAVD 本サイトを運営するイシンシンガポール社は、このプログラムのコミュニティパートナーに就任しました。そこでIIEに本プログラムについて聞きました。 |