ドバイ&アブダビ視察ツアーレポート | 日本企業の海外進出支援サイト ヤッパン号


海外ビジネス視察レポート

ドバイ&アブダビ視察ツアーレポート

ドバイ&アブダビの2拠点を訪問するビジネス視察ツアー

  • 2012年10月29日(月)&30日(火)
  • ドバイ&アブダビ UAE


ドバイ&アブダビの2拠点を訪問するビジネス視察ツアー

UAE首都「アブダビ」と中東屈指の世界都市「ドバイ」の2大都市を訪問
UAEで活躍する現地企業&日系企業を6社訪問
誘致政策を実施しているドバイ経済特区(フリーゾーン)を訪問
UAE在住の方々との情報交換会&懇親会の実施

1日目 10月29日(月)

午前07時30分 Dubai Media One Hotelのロビー集合

午前07時35分 参加者同士の自己紹介タイム

今回のUAEツアーにご参加頂いたのは総勢11名。

事前に各企業様にご記入いただいた自己紹介シートを参考に、「事業内容」「海外進出の状況」「当ツアーにご参加いただいた目的」等を情報共有して頂きました。

ホテルのカフェにてコーヒーを飲みながら、短い時間ながらも賑やかに参加者同士の交流が出来ました。

午前08時00分 ドバイ&アブダビの概況に関するプレゼン

場所を会議室に移動した後、当ツアーのコーディネート役を担って下さった(株)レントラックス/UAE支店長の蘇畑様より、ドバイ&アブダビの概況についてプレゼンして頂きました。

「UAEはアブダビを首都とした7つの首長国により構成された連邦国家であり、2010年のGDPは約2396億ドル。(埼玉県とほぼ同じ経済規模)」「GDPの約40%が石油と天然ガスで、日本は最大の輸出先。」「一人当たりの国民所得は世界のトップクラスで、平均年収は2000万とも言われている。」「UAEに進出している日系企業数は約300社、その内、ドバイに270社でアブダビが30社。」など、UAEを深く知るための前提の情報を解説して頂きました。

また、その他にも「ドバイショックの裏側」「アブダビとドバイの関係性」「2015年石油枯渇説」など、ドバイ在住で現地の友人が多い蘇畑様だからこそ分かる貴重な情報も多々お話いただきました。

午前09時30分 Dubai Airport Free Zoneへ訪問

次の打ち合わせは、ドバイの経済特区の1つであるDubai Airport Free Zone(以下、DAFZA)へ。

外資企業の誘致に力を入れているため、優遇政策を受ける事のできるフリーゾーン(経済特区)がドバイには30拠点以上も存在します。各拠点毎にそれぞれ特徴がありますが、当ツアーでは代表的な2つ(DAFZA & Dubai Internet City)を訪問させて頂きました。

1996年に設立されたDAFZAは現在1300社以上の企業を誘致しており、世界の優秀なフリーゾーンのランキングでも1位に輝いた実績を持ってます。特徴は何と言っても、ドバイ国際空港内にある便利な立地。コストは若干高めですが、設備の充実さと利便性のため、多くの大企業が在籍しています。

ちなみに、ドバイでは“オフィスの大きさによって発行されるビザの数”が決まります。DAFZAでは、2名分のオフィススペース(電話やネット回線の環境完備)で月6,000AEDとの事でした。皆様、DAFZA責任者の方々に様々なご質問をされており、ドバイ支社の設立コストなどを検討されていらっしゃいました。

午前10時45分 アブダビへバス移動&昼食会(アジア料理)

次はアブダビへバスで移動。

約100分の道のりでしたが、砂漠と都市が交互に現れる道のりを興奮気味に写真に収めながら移動しました。また、途中では、アブダビの観光名所の1つであるフェラーリワールドにも立ち寄り、総工費用4兆円の規模感を肌で感じて頂きました。

昼食会は、アブダビの一番大きなショッピングモール内のレストランでアジア料理を食べながら、アブダビとドバイの街並みの違いなどを意見交換しました。

なお、午後にアブダビで予定していた訪問企業様が急きょドバイでの打ち合わせを希望されたため、昼食後は“世界最大級のモスク/シェイク・ザイード・グランド・モスク”や“7つ星ホテル/エミレーツ・パレス”に立ち寄りながら、ドバイへ移動しました。

午後16時00分 Awan International様へ訪問

午後は、Awan Internationalの櫻井シャヒド社長と打ち合わせ。

現在は日本に帰化されていますが、生まれはパキスタンで、19歳の時に日本へ留学。ガソリンスタンドや工場でアルバイトした後、中古車販売の輸出入のビジネスを立ち上げられました。現在は、日本・UAE・ソマリア・韓国・パキスタン・ケニア・キルギスタン・ロシア・タンザニア・カザフスタンなど世界各国に拠点を持つ一大グループに事業を育て上げられた方です。

「世界中の富裕層が現金持参でドバイに集まる理由」「新聞などのNewsになる数ヶ月前に情報がドバイに集まってくる理由」「15年落ちの日本中古車が●●(国名)の新車よりも受け入れられている事実」「Made in Japanへの信頼」など、大変に勉強になるお話や実体験を多々お聞かせいただきました。世界各国のビジネスに精通している方だからこその情報に、参加者の皆様も必死にメモを取られておりました。また、打ち合わせ終了後にも質問が絶えなく、非常に有意義な時間でした。

午後18時00分 Jacques La Coupe様へ訪問

初日最後の企業訪問は、5つ星ホテル内に美容室を構えるJacques La CoupeのCEOと打ち合わせ。

1996年にフランス・パリでスタートしたエグゼクティブヘアサロンで、現在はヨーロッパ・ドバイ・アブダビなどを中心に11店舗(ドバイだけで4店舗)を展開。いわゆるセレブ層やUAEの高所得者層の顧客に支持されている店舗です。

ここでは、UAE内でどのように顧客獲得をしているのか(紹介、グル―ポン系Webサイト、WEBマーケティング、フリーペーパー)などの実例をご紹介いただきながら、ドバイビジネスの可能性を協議させて頂きました。また、同社で働く日本人女性にも同席いただき、彼女が感じるドバイの状況や日本との違いなど有益な生のお声をたくさん頂く事が出来ました。

午後20時00分 夕食会(高級レバノン料理)

視察ツアー初日の締めは、参加者の皆様での夕食会。

ドバイ最大のショッピングモール/ドバイモール内にある高級レバノン料理店でお酒と食事を楽しみました。1時間に1回実施されるドバイモールの噴水ショーもご覧いただきながら、交流を深める有意義な時間となりました。食事を終了した時点で現地解散とさせていただき、その後は、ホテルでゆっくり休まれる方や2軒目へ移動し飲みに行かれる方など、思い思いにドバイの夜を過ごして頂きました。

 

2日目 10月30日(火)

午前09時50分 Dubai Media One Hotelのロビー集合

午前10時00分 株式会社レントラックス様へ訪問

2日目最初の打ち合わせは、昨日と同様に(株)レントラックスの蘇畑様。

ホテルの会議室へ移動し、ざっくばらんに皆様で打ち合わせ。昨日は、ドバイやアブダビの概況を教えて頂きましたが、2日目はレントラックス様の事業内容や何故ドバイに進出したのかなどを解説して頂きました。大手商社やメーカー企業がドバイ進出を進める中、日本のベンチャー企業がドバイ進出を果たした事例はほとんどなく、非常に興味深くお話を拝聴しました。

また、日系企業の進出サポート(調査代行など)を月額5万円でサービス提供されており、色々な質問や今後の協業のお話など話題に困らない打ち合わせとなりました。

午前11時00分 UAE元銀行マンから見た日本ビジネスの可能性

ホテルの会議室にて、引き続き、次の打ち合わせへ。蘇畑様が懇意にされている現地の方で、元銀行マンのファイセルさんにお話して頂きました。

現地の方だからこそお話できる日本に対する感情、他国との比較、ドバイ経済の現状と今後など、非常に多岐に渡るご意見を頂戴できました。

個人的には、「ドバイショックやリーマンショック後に、ドバイ国内でも価格に対するシビアさが生まれた。他国の製品と比べて、あまりにも高すぎると日本商品でも購入されない。クオリティの高さを保障しつつも、他国製品の1.5倍以内の価格競争力をつけて欲しい。」「ドバイは非常に暑くてエンターテイメントの文化が少ない。そのため、休日になると家族総出でショッピングモールに行く事が当たり前。だから、ショッピングモールがあれだけ混んでいる。」と言う2つのお話が非常に参考になりました。

午後12時15分 昼食会(イタリア料理)

Media One Hotelから徒歩5分の場所にあるイタリア料理(ホテル内)で昼食。

昼食後は1時間ちょっとの自由時間を設けさせていただき、ホテルでメールチェックされる方・買い物に出かける方・参加者同士でコーヒーを飲まれる方など、思い思いに時間を過ごして頂きました。

なお、当ツアーでは、食事にもこだわりがあり、現地料理だけを楽しむのではなく、食事に飽きられないよう様々な国の料理を用意しております。ツアー自体は現地集合・現地解散で実施しているため、現地の屋台料理などをトライしたい方は、ツアー前後の各自にお任せしており、ツアーの2日間では比較的、ホテル内や高級料理で食事をしています。(食費は全て料金に込みとなってます)

午後15時00分 Dubai Internet Cityへ訪問

ドバイの経済特区であるDubai Internet City(以下、DMC)を訪問させて頂きました。

外資企業のほとんどがフリーゾーンで法人設立するのには理由があります。それは、フリーゾーン内であれば外資100%で法人設立が可能ですが、フリーゾーン外であれば51%の株式を現地人に保有してもらう合弁会社しか設立できないためです。また、フリーゾーンによってはビザ取得の手続きや健康診断などを代行してくれるようです。

さて、DMCは1999年に設立され、1500社以上が在籍しているフリーゾーンになります。特徴で言えば、インターネットメディアやテレコム系の企業が非常に多く集まっていることです。また、DMCはTECOM INVESTMENTSと言う企業が経営しているのですが、同社はドバイで有名なITや通信会社の多くに投資しているため、それらの企業との接点を作ることが出来るかも知れません。敷地内には緑が非常に多く、とても働きやすい環境が整っていると感じました。

午後17時00分 映心ガルフ様へ訪問

2日目最後の訪問企業は、映心ガルフの林社長へ訪問。

林社長は、イラン・アフリカ・UAEなど様々な国で20年以上のビジネス経験をお持ちで、現在は“エコスプレー”と言う車のエンジンに掛けて燃費を良くする商品をドバイとインドを拠点に展開しています。映心ガルフ様の状況をお話いただくと共に、今までの経験を基にした世界各国のビジネス状況などを共有して頂きました。

また、「ドバイに拠点を設ける事で、アフリカ・ヨーロッパ・アジア(トルコを範囲に含むか含まないかがライン)などの80か国をカバーできる」「ドバイの急成長産業」「インドネシアの状況から予想できるドバイの今後」など、大変に興味深いお話を共有して頂きました。

午後19時30分 夕食会&打ち上げ(日本料理)

2日間の視察ツアーの締めとなる夕食会は、ツアー参加者の皆様、ならびに訪問させて頂いた企業の方々を招待させて頂き、全員で打ち上げをしました。

訪問時に聞けなかった細かな質問や相談などもお酒を飲みながら気軽に情報共有して頂いたり、ドバイビジネスの可能性を皆様で協議したりなど、あっという間の2時間でした。

最後は日本式の一本締めで締めさせて頂き、無事にドバイ&アブダビ視察ツアーを終了とさせて頂きました。皆様、本当にありがとうございました!

 

記事担当:吉田秀明


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