香港の行事と時事ニュース | 日本企業の海外進出支援サイト ヤッパン号


香港に関するコラム

香港の行事と時事ニュース

H.S. Planning (HK) Limitedでは、香港でのビジネスや生活に役立つ情報を毎月コラムとして提供しています。なお、当社は香港に拠点を置き、香港・中国・アジア進出を目指す日系企業様に対して、現地法人設立、会計・税務、監査取次、人事労務アドバイス、駐在者の生活相談までワンストップで支援をさせて頂いております。何かお困りごとがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

今年の香港はイースターホリデーと清明節が近かったので、人によっては最大10連休の休暇を楽しむことができました。イースターホリデーは3月29日(金)~4月1日(月)、4月4日(木)は清明節でした。

イースターとは、イエスの復活を祝う復活祭のことで、春分の日の後の、最初の満月の次の日曜日となっています。十字架にかけられて処刑されたイエス・キリストが死んだあと、3日後に復活すると予言を残し、3日後の日曜日に復活したとされています。今年の場合は3月29日が受難日、30日がその翌日、31日が復活節(イースター当日)、4月1日がその翌日で、合計4日間が祝日で休みでした。イースター休暇があるのは香港がイギリスの植民地だった頃の名残で、クリスマスと同様にイースターも西洋に起源を持つ文化です。イースターでは卵を使った料理を食べたり、卵にペイントやデコレーションしたり、庭や砂浜などに卵を隠して皆で探すゲーム「エッグハント」をしたりして遊びます。エッグハントは子ども向けのイベントとして人気があるので毎年あちこちで開催されています。街中でも卵やウサギをモチーフにした可愛らしいオブジェなどを見ることができるので、思わず写真を撮ってしまうでしょう。

清明節は中国本土、台湾、香港や世界中の中華圏の人々にとって大切な日で、祖先のお墓参りをします。清明節は二十四気の一つで、「春分」から十五日目の旧暦3月3日に当たります。清明節になると、家族や親戚で集まって先祖の墓へ出向いて掃除し、紙で作ったお金を燃やしたり、お供え物をしたりします。そして清明節の頃には、郊外へピクニックに行く「踏青」と呼ぶ習わしもあります。ちょうど新緑が美しい季節で気候も良く、春の訪れを楽しむベストシーズンということから、この時期に行楽へ出かけて自然を満喫することを「踏青」と言います。しかしながら中国本土と違って南方の香港は急激に気温が上がるので、実際あまり春を感じる間もないまま夏のような暑さに突入しますが、暦の上ではうららかな春が訪れたということになります。

さて香港では痛ましいニュースが報道されています。油麻地にある彌敦道と佐敦道に面したビル「華豊大厦(ニュー・ラッキー・ハウス)」で4月10日午前8時頃に2階から3階あたりにかけ火災が発生しました。すぐに消防が駆けつけ、約2時間半後におさまったということですが、発表によれば5人が死亡、40人余りが怪我をしたということです。このビルは築およそ60年で、住居のほかフィットネスセンター、ゲストハウスのような小規模宿泊施設が多数入っています。火災から数日経って、この件の調査で徐々に浮き彫りになった違法建築、ビル管理の杜撰さ、消防の在り方などが議論されています。このビルの火災報知器、消火栓、ホースは壊れていたため正常に作動せず、消火器も有効期限切れで、年次検査もされていなかったなど日頃から安全管理が不十分だったようです。このビルに限らず、九龍半島の尖沙咀から旺角にかけて繁華街のエリアには、1フラットを小さく区切った住居や小規模宿泊施設が入ったビルがたくさんあります。バックパッカーには昔から有名な重慶大廈(チョンキンマンション)には部屋数が1786室もあり、隣にある美麗都大廈(ミラドマンション)も784室あります。バックパッカーを始め、学生さんなど、宿泊費を節約するためにこういった安宿を利用する日本人旅行者も少なくないとは思いますが、やはり今回のように何かが起こった際のことを考えると、きちんと安全設備が整っている宿泊施設を検討することも必要かもしれません。

さて、昨年に続き今年も香港国際ドラゴンボートレース「2024 Hong Kong International Dragon Boat Races」が開催されます。開催時期は6月15日~16日の2日間、ビクトリアハーバーにて行われます。ドラゴンボートは世界最古の手漕ぎ舟のボートレースと言われ、

船には龍の頭と尾が色鮮やかに装飾され、そして大きな太鼓も特徴です。その昔、楚の国の屈原が入水したという端午節に手漕ぎ船のレースが行われるようになり、今やドラゴンボートレースは国際スポーツにまで発展し、世界各国からチームが集まるようになりました。 香港では毎年6月の風物詩でしたが、新型コロナウイルスの影響で2019~2022年の間は中止や海外からのチーム参加は無しで行われて、去年からようやく国際レースとして復活しました。ドラゴンボートレースはチーム戦で、8人~100人漕ぎなど人数も様々で、大会によっては距離も200m~2㎞を超えるなど、色々なレースがあります。香港のドラゴンボートレースが国際大会に発展したのは1976年で、その後は世界各国でもレースが行われるようになりました。最初は香港でドラゴンボートレースと聞いても、正直それほど興味が無い人がほとんどかもしれませんが、百聞は一見に如かず、一度レースを観戦すると会場の熱気や選手たちの熱量にきっと心を打たれるでしょう。そして毎年この季節になるとドラゴンボートレースを観ながら、今年も夏が来たと感じるようになるものです。

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