香港と中国本土のECサイト事情 | 日本企業の海外進出支援サイト ヤッパン号


香港に関するコラム

香港と中国本土のECサイト事情

H.S. Planning (HK) Limitedでは、香港でのビジネスや生活に役立つ情報を毎月コラムとして提供しています。なお、当社は香港に拠点を置き、香港・中国・アジア進出を目指す日系企業様に対して、現地法人設立、会計・税務、監査取次、人事労務アドバイス、駐在者の生活相談までワンストップで支援をさせて頂いております。何かお困りごとがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

今回は中国、香港のECサイト事情についてお伝えします。ECという言葉はすでに浸透していますが、おさらいするとECはElectronic Commerceの略で日本語では「電子商取引」と呼ばれます。いわゆるテレビショッピングやカタログなどの通信販売と同じカテゴリーにECは位置づけられます。

中国で11月11日は「独身の日」と呼ばれ、ご存じのように近年はネット通販の大規模なセールが風物詩となっています。なぜ11月11日かと言えば、独身を意味する「1」が4つ並ぶことにちなんで中国語では独身者を意味する「光棍(こうこん)」から「光棍節(こうこんせつ)」と呼ばれています。「独身の日」は古くからある伝統ではなく、最初は1993年に南京大学の学生たちによって始まりました。その後メディアを通じて広く知られるようになり、徐々にこの日には独身者たちが集まってイベントやパーティーを楽しんだり、結婚相手を探したりする日として一般的になりました。それに目を付けたECの大手アリババグループは2009年より独身の日にECサイト天猫(Tmall)の大規模なセールイベントを開催するようになり、そのセールイベントは年々盛り上がりを見せ日本や世界からも注目される一大商機となりました。訪日外国人が盛んだった2019年以前は、日本国内でも大型商業施設において訪日中国人をターゲットにした「独身の日」のセールを開催する店舗も出現しました。

そして毎年、世界から注目を集めていたのは「独身の日」1日での取引額の発表でしたが、あいにく今年は非公表となりました。新型コロナウイルスの影響でECサイトを通じて買い物をする消費者は増加しているはずですが、セールとしては例年に比べると活気づかなかったようです。「ゼロコロナ」政策により地区ごとの封鎖、厳しい行動制限が続いており物流が滞ること、若者の失業率が上昇していることなどの背景から買い控えの心理が働いたようです。ニュースで見ていると当日は盛り上がっている印象ですが、現実には短期間に発注が殺到することで商品の配達には遅延が発生しているとも伝えられています。

さらに多くの中国の消費者は越境ECサイトを使って日本の商品も購入しています。コロナ前に訪日経験がある人々が、以前日本で購入してみて良かったものをリピート購入するというケースが多く、その評判から訪日経験のない人も関心を持って購入するという連鎖が起きます。訪日中国人の数がなかなかコロナ以前のように戻らない今、越境ECサイトは日本の企業にとって大きな市場となっています。

香港は、中国本土と比べると市場規模は小さいものの、ECの普及が進んでおり市民の7割以上がECで買物をしたことがあるという統計もあります。中国からの越境ECという流れもここ数年かなり充実しています。香港人に人気のジャンルは電化製品、ファッション・コスメ、玩具、DIY商品が挙げられます。香港で有名なECサイトをいくつか紹介します。

HKTVmall

香港で最大規模の香港のECサイトです。名前にもある通り香港の通信企業(City Telecom)がインターネットテレビを開局し、続いて現在のHKTVmallというネットショッピングモールを開設しました。実店舗もあり、街中ではよくHKTVmallと書かれたトラックが行き交ってるので知名度も高く浸透していると言えます。

Tmall Global

Tmall Global(天猫国際)は、アリババグループの越境ECです。出店するには審査が必要ですが、そのため信頼度も高く、また利用者も非常に多いECモールです。

YOHO

YOHO(友和)は、香港のECモールで実店舗もあります。メインは電化製品ですが他のジャンルも多岐に渡り揃っています。特徴としては物流会社と提携しているため配達先を自宅か、ロッカーか選ぶことができます。

香港においてもやはり注目は越境ECサイトで、コロナ禍以前の訪日香港人が日本の商品を購入する傾向は高く、ECサイトを通じた日本製品の市場需要は十分にあると言えます。香港は地理的にコンパクトで、香港のどこに住んでいても欲しいものは手の届く範囲で何でも売られています。日用品はもちろん、海外製品の品揃えはさすが自由貿易港です。ブランド物も日本未上陸のものでさえ香港なら手に入るでしょう。デメリットとして香港は不動産価格が高いことから実店舗を構えるためにはコストがかかります。そのため、ECサイトを利用すればテナント料の節約になります。

ところで、中国は景気停留により購買力が鈍っているとはいえ、最近では中古品ECサイトが活況です。古着や80年代、90年代などのレトロ品、ブランド物など、主に35歳以下の若い世代でブームとなっています。若者ほど環境に配慮するリサイクル意識が高く、中古品を売る・買うという生活スタイルに抵抗がないので今や日常に溶け込んでいます。日本も古本や中古品の買取・販売店は以前から全国にありましたが、今はフリマサイトによる中古品の取引が盛んです。近年は中国でも中古品を取り扱う実店舗が出現したり、中古品ECサイトが充実したりECの充実から新たな市場が盛り上がりを見せています。

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