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【タイ】インラック前首相、公民権剥奪

2015年01月26日

週刊WISE

コメ買取制度の職務怠慢で5年間の政治活動が禁止、10年間の禁錮刑も……

2015年1月23日、インラック前首相の政治活動が5年間禁止となることが決定した。前首相は政権下で「バラマキ」と揶揄された実質的なコメ買取制度(コメ担保融資制度)を断行。政府が市価よりも高く農家からコメを買い取るというシステムは、当時世界No.1だったコメ輸出大国の地位を2位に転落させ、汚職の拡大などを引き起こした。

「国家に巨額の損失をもたらした」として、前首相の弾劾を求めた国家汚職追放委員会(NCAA)は、損失額を約5187億バーツと試算。ウィシャー・マハークン委員長は「政府には2回も注意したが無視された。最初から赤字になるとわかっていたはず。タイ史上、最大の失策」と怒りを露わにした。また、「転売などの裏取引を助長させ、汚職が広がった」とも言及。本来コメを貯蔵していたはずのいくつかの倉庫を調べると、中身がもぬけの殻だったということも多々あった。

立法議会の審議に登壇したインラック首相は「被害総額は2571億バーツだけ。また消えたとされるコメは20万トン。200万トンのはずがない。ただ、この法案によって農家の生活は向上しました。私は国のために実行しただけです」とNCAAが提出した証拠に真っ向から反論し、利他のためだったと主張。しかし、23日に開かれた議会で、弾劾に賛成190、反対18、無効票11という圧倒的な前首相への不支持により、5年間の政治活動禁止が決定した。

前首相の公民権剥奪によって、気になるのは政情への影響。つまりは反独裁民主同盟(赤シャツ隊)の動向だが、現在は戒厳令下という特殊な状況。赤シャツ隊のリーダーの一人、クワンチャイ・サーラーカム氏は「我々が求めている和解とは大きくかけ離れている。最悪の場合、またデモが起こる」と話しているものの、現実的には表立った行動を取ることはできないだろう。軍政が他国から批判されながらも、戒厳令を解かなかった理由がここらへんに見え隠れする。

ただ、前首相はこれで終わったわけではない。同件については、立法議会とは別で検察当局も刑事事件として捜査を続けているのだ。有罪となった場合は、最高で10年の禁錮刑。裁判は3月にも行われる予定。

週刊WISE
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