Terra Motors Vietnam 代表取締役 林 信吾様 インタビュー | ベトナム進出企業インタビューならヤッパン号


日本人がベトナム進出で成功するには

Terra Motors Vietnam Co., Ltd. 代表取締役 林 信吾

日本人がベトナム進出で成功するには

林氏は大学在学中にテラモーターズにインターン第1号として参画。大学卒業と同時にテラモーターズに入社。入社からわずか3ヶ月目でベトナム法人を立ち上げ、現在ではTerra Motors Vietnamの代表取締役を務める。今回は同氏に、起業の経緯やベトナムでゼロからビジネスを立ち上げる際に必要な能力や心構えなどを聞いた。(取材内容は2014年3月時点のもの)

【ベトナムは魅力的なマーケット】
―なぜベトナムに進出することにしたんですか?

 当初はインドネシア、タイ、カンボジアとベトナムで進出の検討をしていました。ただ、マーケットのポテンシャルと商品特性、国の特徴などから総合的に検討して、最終的にベトナムに決めたんです。そもそも弊社のマーケットである電動バイクマーケットは、インドネシアとベトナムがアジアの中でマーケットとして大きいんです。規模としてはインドネシアが一番大きく、次いでベトナムです。

 ちなみに電動バイクに関わるベトナムの特徴としては、ベトナムは車の関税が高く、車よりバイクに乗っている人が多い。交通渋滞を解消するために国として車の数を増やしたくない。またベトナムは日常の移動距離が短いというのも関係していると思います。

 一方でインドネシアではバイクよりも車が市民のメインの乗り物です。一回の移動距離も長いですし、車もローンで買える層が増えている。そして、電動バイクの特徴としては車と比べてスピードが出にくいですし、充電1回あたりの移動距離が短い点がある。これらを総合的に判断して、ベトナムの方が進出として適しているとなったわけです。今後はベトナムで成功させた後に各国でも積極的に事業展開していきたいと考えています。

【ベトナム人の育った環境・歴史背景を知る】
―ベトナムのマネジメントは日本のマネジメントとどんな違いがありますか?

 当たり前かもしれませんが、お互い人間なんで日本人もベトナム人も根本は変わらないと思います。喜怒哀楽はありますし、給与が上がれば喜ぶし、人が亡くなれば悲しむ。人間が感じる喜怒哀楽に関しては世界中どこへ行っても変わらないと思います。とは言っても、育ってきた環境が違うので、その点は気をつけなければなりません。物価を例にすると、ベトナムでは物価が年々上昇しています。ガソリンや生活雑貨などのモノの値段が上昇し続けているんです。これらの背景を知らずに、ベトナムの方から急に給与交渉などをされると、「ベトナムの人はやたらと給与交渉をするな」と感じてしまいます。しかしベトナム人からすると物価が年々上昇しているので、給与交渉をするのは当たり前なことなんです。給与が上がらなければ、物価が上昇している分、彼らは給与が減額されるのと同様と感じてしまいます。ですので、ベトナム人が置かれている環境や歴史背景をしっかりと理解することが大切だと思います。環境や歴史背景を理解するだけで誤解はだいぶ減ると思います。ま、それを差し引いても日本とはお金への考え方は違うと思いますが(笑)。

 ただ、ひと口に「理解する」と言っても、簡単なことではありません。これらのことをちゃんと理解するためにも、自分自身の目と鼻など五感を駆使してベトナム人と同じ生活をすることを私はオススメします。日本にいながら、雑誌などで情報を仕入れても、本質的な理解はなかなか難しいと思います。まずは自身で体験して感じることが何よりも大切だと思いますね。

ページ: 1 2 3

このサイトをフォローする

掲載情報については取材先の企業から提供されているコンテンツを忠実に掲載しております。
ユーザーは提供情報の真実性、合法性、安全性、適切性、有用性について弊社(イシン株式会社)は
何ら保証しないことをご了承ください。自己の責任において就職、転職、投資、業務提携、受発注などを行ってください。
くれぐれも慎重にご判断ください。

一覧に戻る


海外視察ツアー
海外ビジネスセミナー
海外進出支援の専門家
海外進出Q&A
ページ上部へ
海外視察ツアー
海外ビジネスセミナー
海外進出支援の専門家
海外進出Q&A
海外ビジネスニュース
海外進出企業インタビュー
運営会社
運営方針
利用規約
プライバシーポリシー
商標について
特定商取引法に基づく記載
外部送信ポリシー
ご解約はこちら
イシングループの
メディアリンク