HUGS Chief Director 黒川 治郎様 インタビュー | カンボジア進出企業インタビューならヤッパン号


日本人がカンボジア進出で成功するには

HUGS Co. Ltd. Chief Director 黒川 治郎

日本人がカンボジア進出で成功するには

イラクのバグダッドで生まれ、以前はプロサッカー選手を目指していたという異色の経歴を持つ黒川氏。同氏は30歳にしてビジネスのフィールドを世界に広げ、現在はカンボジアの地で様々な事業を展開している。中でも「絆(きずな)ストリート」というジャパンストリートをプノンペンで企画し、内外から高い注目を集めている。その黒川氏にカンボジアビジネスについて聞いてみた。(取材内容は2014年3月時点のもの)

【プロサッカー選手を目指すも挫折、ビジネスで世界に羽ばたく】
―黒川さんの起業の経緯を教えてください。

 もともと私はサッカーでプロを目指していたんです。しかしイギリスにサッカー留学もしたんですが、最終的に挫折しました。その後、一部上場企業に入社してセールスマンとして働きました。

 起業したのは27歳です。飲食店複数店舗のオーナーになりました。起業して順調でしたが、ちょうど30歳になったタイミングで「世界で勝負したい」との想いが湧き上がってきたんです。そして今から3年半前にカンボジアに来た瞬間、「ここしかない!」と直感でカンボジア進出を決めました。何をやるかなんてまったく決めず。ピンときたんです(笑)。ここだと。

 カンボジアに来た当初は首都プノンペンではなく、シェムリアップに住んで農業や養豚業を手掛けました。カンボジアでは8割が農家なんです。将来的に地球全体の課題として劇的な人口増が懸念されており、食糧問題は深刻になると予測されています。だから、このカンボジアの地で農業ビジネスをすれば社会問題も解決するのではないかと考えたんです。

―実際にカンボジアでビジネスをしてみてどうですか。カンボジア人のマネジメントにおいて何か特徴はありますか。

 いま弊社でカンボジアの方は20名ほど働いています。農業では収穫期に人が増えるので、収穫時の短期雇用では700名ものカンボジア人が働いてくれています。

 みんな笑顔が素敵で、よく笑いますね。純粋な人が多いですよ。反面、カンボジアではポルポト時代に国民の4分の1が殺されました。その後遺症が今も残っています。きちんとした親の教育を受けていない人も多い。30歳以下の人口が7割にも達しているので、十分な教育が行き届かなかったんです。ですので、純粋な人が多いですが、中には子供のまま育っているなという印象の人もいますね。頭は柔らかいですが、物事を理解してもらうのに時間がかかることがあります。

―日本企業でカンボジアでうまくいっている会社はありますか。

 たくさんありますよ。製造業ならミネベアさん、Nidecさん、味の素さんなど。工場を建てるとき、カンボジアには経済特区があるので、そこで政府の優遇が受けられるんです。

 サービス業では、ベトナムから進出してきた飲食店の浦江亭さんが有名ですね。すごく順調だと聞いています。IT系も多いですね。大手というよりもベンチャー企業がITのオフショアで進出してきている印象です。そして不動産だとスターツさん。また人材系の会社や会計事務所や法律事務所なども増えてきていますね。

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