CNE1 日本代表 井坂 浩章 様 インタビュー | フィリピン進出企業インタビューならヤッパン号


日本人がフィリピン進出で成功するには

CNE1(Carthel Native English 1 on 1 International Language School) 日本代表 井坂浩章

日本人がフィリピン進出で成功するには

徹底した生徒視点に立ち、クチコミだけで生徒を集客している語学学校がフィリピンのターラック州にある。学校の名前はCNE1。創業者の井坂氏は、自身でも数多くの語学学校に留学し、そこで感じた疑問を解決するべくCNE1を設立した。今回は井坂氏にフィリピンでの起業体験やフィリピンビジネスの実情について聞いてみた。(取材内容は2013年7月時点のもの)

【フィリピンの外資規制、いわゆるネガティブリストについて】
―フィリピンではネガティブリストの問題があると思います。外資規制についてお聞きしたいのですが。

 フィリピンでは、自国経済を守るために外資に対する規制が業種ごとに決まっていて、なかなか外資が参入できない業種も多いのも事実です。私が選んだ教育事業も外資規制が厳しいので、ガーリーという信頼できるフィリピン人パートナーと共同経営という形をとりました。しかし、セブのITパークやマニラのマカティなどの地区では、外資に対する優遇政策もあると聞きます。この辺りの事情について私は専門ではないので、ぜひその分野の専門家に詳しく聞いてみるといいと思います。

【フィリピンの日本企業の成功失敗パターン】
―日本企業がフィリピンでビジネスするうえで成功するパターンと失敗するパターンついて教えてください。

 フィリピンビジネスの場合、成功も失敗も現地のパートナー選びが肝だと思います。いかに信頼できるフィリピン人パートナーを見つけるかです。

 失敗するパターンで多いのが、フィリピン人パートナーとの不仲問題ですね。立ち上げ当初はお互い頑張るけど、うまくいき始めたらお金で揉め始めたりする。最悪の場合、会社やお店を乗っ取られるなんて話もよく聞きます。

 また顧問弁護士に騙されたり、警察が圧力をかけて潰しにきたりと、時として有り得ない事態に遭遇するのがフィリピンです。

―そういうリスクに対処するためにも、フィリピン人パートナー選びが大事なんですね。パートナーとうまくやっていくコツはありますか?

 2つあると思います。1つ目は、まずお互いが深い人間的信頼関係で結ばれていること。2つ目は、お互いの役割分担を明確にしてお互いが自分の分野でしっかりと実績を出し続けることです。

 私とガーリーが長くやっていけているのも、この2つがあるからです。お互いが深く信頼しあい、ガーリーは主にハード面(校舎、土地、法律や税金関係など)、私はソフト面(講師、カリキュラム、生徒募集や学校運営など)というように完全に役割分担をしています。

【フィリピンにビジネスチャンスはあるのか】
―話は変わりますが、フィリピンはまだまだビジネスチャンスはあふれていると思いますか?

 フィリピンはとてもチャンスがあると思います。日本と違って、人口ピラミッドが非常に綺麗です。フィリピンの平均年齢は23歳で、若い人が非常に多い。これから伸びるポテンシャルを大いに持っています。

 また先ほども話したように、フィリピン人はサービス産業に向いています。これから日本は少子高齢化なので、フィリピン人介護や看護師の分野も非常に有望かと思います。今はまだ日本政府によるフィリピン人の労働ビザの発給規制がありますが、近い将来に大きなチャンスが到来するのではないでしょうか。

 日本はあらゆる分野で世界最高峰の技術を持っています。この日本の高い技術力と高度なマネジメント力、そしてフィリピンの豊富な労働力と高いサービス力を掛け合わせたら、いろんなビジネスが生み出せると思いますよ。

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